遥かなる青春の日々

編曲させて頂いた さいとう とよき 様の自主制作CDをご紹介します。以下、ライナーノーツを転載します。

CD Photo

昔々の昭和38年春。都内の高校を卒業した僕ら4人(田端正洋・富田徹・小名正剛・斎藤豊喜)は、フェニックスというバンドを結成した。
世のテケテケブームに乗り、あちこちで開かれたダンスパーティーや結婚披露宴などからお呼びがかかり、誠に良き時代であった。ベンチャーズスタイルの4人という人数はたいへん便利で汽車旅行もボックス席ひとつで済むし、麻雀もぴったりであった。僕らは何をする時も何処へ行く時も一緒で友情を育んでいった。
やがてバンドのメンバーも9人となり、スタイルも時代の流れに合わせロックからラテン、ボサノバ、そしてジャズへと変遷していった。
結局、昭和63年、皆生業の方が忙しくなり、フェニックスは誰に惜しまれることなく解散した。


平成19年春、62歳で仕事を引退した僕は、我が愛するフェニックスのオリジナル曲をCD化して、後世に残そうと考えたのでした。作り貯めた曲が誰に聴かれることもなく消えていくのは忍びないと考えたからでした。
しかし完成までの道のりは厳しく、計画は二転三転。一度はあきらめかけたのですが、編曲家渡邉千峰氏との出会いで平成22年春に一挙に完成へとこぎつけました。
結局、ささやかな4曲盤となりましたが、うち1曲は今は亡き富田徹の若き日の傑作【愛の行方】を入れました。
他の3曲は僕の作曲ですが、処女作の【朝の海】と最近の作品2曲を入れました。
つたない さいとうとよき の歌ですが、是非ともご試聴いただければ幸いです。

平成22年2月 さいとうとよき記


仕事を引退し毎日が日曜日となった。穏やかな第二の青春の日々が始まった。
そして目を閉じれば、あの若き日々に思いは飛んでいく。さいとう とよき64歳の時の作品。

遥かなる青春の日々

作詞・作曲 さいとう とよき

果てしなき海原よ 水平線に湧き上がる白き雲よ
群れ飛ぶ鴎が遥か 空の青さに溶けてゆく

遥かなる青春の日々よ あの頃僕らはあてどなく
遥かなる青春の日々よ 誰もが夢を持てあます

果てしなき海原よ 水平線に湧き上がる白き雲よ
群れ飛ぶ鴎が遥か 空の青さに溶けてゆく

遥かなる青春の日々よ あの頃僕らはあてどなく
遥かなる青春の日々よ 夢と希望にあるれてた


早世したフェニックスのボーカリスト兼ギタリスト、富田 徹の名曲。
斬新なコード進行に彼の非凡な才能を見ると共に、溢れるばかりの美しいメロディが心を打つ。

愛の行方

作詞・作曲 富田 徹

夏が過ぎていつか 忘れられた砂の香り
夢が消えて残る イニシャルだけが

浜辺に焼きついた 二人の影は何処へ

波が消した愛を 寒い風に聞く


さいとう とよき20歳の時の作品。一度聴けばすぐ覚えてしまうシンプルで伸びやかなメロディ。
夏の今井浜海岸に一泊して、一人で東京に帰る時、伊豆の海は黄金色に輝いていた。

朝の海

作詞・作曲 さいとう とよき

海原に陽は昇る 美しい朝を連れて
さざ波は浜に寄す 新しい息吹を乗せて

おぉ素晴らしい 朝の海よ

海原に陽は昇る 美しい朝をつれて


さいとう とよき65歳の時の作品。友が一人、また一人と亡くなっていく。
レクイエムとして完成度の高い作品となった。

別れの歌

作詞・作曲 さいとう とよき

さらばわか友よ 今、君と別れん
さぁ、思いは尽きぬ旅立ちの時 手を振り別れん

さらばわか友よ 今、君と別れん
さぁ、微笑み交わし しばしの別れ 手を振り別れん

15の時から何する時も一緒さ
春の海辺 夏のキャンプ 冬のスキーよ
忘れはしない 愉快なバス旅行
大原の蛍 九十九里の浜辺 神戸の夜景よ

さらばわか友よ 今、君と別れん
さぁ、思いは尽きぬ旅立ちの時 手を振り別れん


Photo by (c)Tomo.Yun

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